記事・その他
植物の細胞は、光合成を担う葉緑体(chloroplast)以外にも、白色体(leucoplast)、有色体(chromoplast)、アミロプラスト(amyloplast)、エチオプラスト(etioplast)などの独特な細胞内小器官をもちます。葉緑体を含め、これらの細胞内小器官はまとめて色素体とよばれ、原色素体(proplastid)という未分化で原始的な色素体が分化することで生じます。これらの多様な色素体たちはそれぞれどのような個性をもっているのか、みてみましょう。
藻類や植物の色素体は、太古の昔にシアノバクテリアが真核細胞の細胞内に共生したことで誕生したと言われています。この共生は、例えば真核細胞がシアノバクテリアを飲み込む、または、シアノバクテリアが真核細胞に入り込む、といったような、たった1度のイベントで起きたのでしょうか。植物の核や色素体の遺伝子配列に残された”進化の記録”から、いったいどのように植物は色素体を獲得したのかについて、熱い議論が起こっています。
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